【高画質な写真を撮る方法】レンズのF値を絞りましょう|カメラを使いこなす設定方法

ミラーレスカメラで写真撮ってるけど、もっとキリッとした写真にならないかなー??

こんな疑問にお答えいたします。

今回はミラーレスカメラで写真を最高画質で撮影する設定の方法をご紹介いたします!

キリッとした高画質な写真を撮るにはF値の設定が大きく関わってきます。

こちらの記事をご覧いただくことで、高画質で撮影するためのF値の設定方法や、なぜ高画質になるかまでを写真作例の比較とともに解説した内容となっております。

「もっと高画質でキレキレな写真が撮りたい!」

そんな方のお力になれれば幸いです。

この記事はこんな人にオススメ
  • 写真を高解像で撮るための設定方法を知りたい人
  • F値を絞り込んだらどれだけ画質が上がるかが気になる人
  • どんなシーンでどんなF値を使うべきかを知りたい人
このブログを書いている人

そーいち

目次

【結論】最高画質で撮りたいならF値は絞るべし

結論、ミラーレスカメラで撮る写真を最高画質にしたいのであれば、レンズのF値をガッツリ絞りましょう。

レンズのF値を絞ることで、写真の解像力は圧倒的に向上します。

その理由は、F値を絞り込むことでレンズの1番おいしい部分だけを使って撮影できるから。

今回の記事ではその理由を分かりやすい作例をもとにご紹介いたします。

解像力とは?
解像力とは、レンズの性能を示す指標のこと。レンズは細かい線をクッキリと写せるほうが解像力の高いレンズとなります。

F値を絞ると解像力が上がる理由

では、絞ると解像力が増す理由を解説していきます。

F値を絞ると解像力が上がる理由

F値を絞るのことで解像力が上がる理由は、レンズの高性能な部分のみを使うことができるからです。

レンズは絞るとこうなります。

左:F値開放 / 右:F8の絞り

写真のようにF値を絞ると光が通る量が少なくなります。

次の図をご覧下さい。

カメラの豆知識 ~絞りを絞ると画質向上したり、ピントが広い範囲に合う理由~

F値を絞るとレンズの中央付近を通る光のみを使うことができます。

レンズは端っこを通る光よりも、レンズ中央のみを使う方が光のズレが少なくなって綺麗に写ります。

なのでレンズのF値を絞ると端っこから入る光を遮断できるので、結果として解像力の高い写真に仕上がります。

まとめるとこんな感じ。

  • F値開放
    • 光がたくさん入って明るくなる
    • レンズの端から入る光で解像力が低下
  • F値を絞る
    • 通る光の量が減るので暗くなる
    • 端から入る光をカットして中央のみを使うことができるので、解像力アップ

なので、絞ると解像力が良くなります。

絞りすぎると解像力は落ちる

レンズは絞ると解像力が上がりますが、絞りすぎると逆に解像力が低下します。

このことを回折現象(かいせつげんしょう)といい、レンズによりますがF16以上で起こると言われています。

これは、光の通る場所が少なくなりすぎて起こる現象。

小さな穴から光が出るとその周りにボヤッと光が漏れるように、絞りすぎると光が漏れてしまうので解像力が落ちるとされています。

とはいえど、本格的に解像力が低下するのはF16以降なので普通に使用する分には問題ありません。

F値開放と絞った時の比較写真

お次はF値が変わると描写がどう変わるかについて検証していきます。

なお、レンズは『フォクトレンダー ノクトン 35mm F1.2 Xマウント』を使用しました。

最近のレンズは開放からシャープなものが多くて分かりづらいので、あえて差がはっきりと分かるレンズを使用しております。

開放と絞った写真の比較

まずは開放F1.2と絞り込んだF5.6で比較していきます。

左:F1.2で撮影 / 右:F5.6で撮影

5倍拡大 / 左:F1.2で撮影 / 右:F5.6で撮影

5倍拡大を比較すると一目瞭然で絞る方が高画質になることが分かりました。

F1.2の場合は大口径なので、全体的にボヤッとした感の強い描写になります。

それぞれのF値を比較すると、等倍の写真でも絞っている方が高解像というのが良くわかるのではないかと思います。

今回のレンズはあえて違いがわかりやすいレンズを選んでいますが、どんなレンズでも開放は解像力が劣ります。

回折現象の比較

お次はF16以降に起こるといわれている回折現象について検証していきます。

左:F5.6で撮影 / 右:F16で撮影

まずは通常の写真の大きさで比較していきます。

通常サイズだと、回折現象については分かりませんね。

特にスマホ画面の方だと全く分からないレベルだと思います。

お次は5倍拡大の写真を比較してみました。

5倍拡大 / 左:F5.6で撮影 / 右:F16で撮影

5倍拡大をすると、F16の方がややボヤッとして見えます。

特に土偶さんの耳あたりを見てみると、F16の方はシャープさが失われています。

お次はもっと分かりやすいように10倍拡大してみました。

10倍拡大 / 左:F5.6で撮影 / 右:F16で撮影

10倍拡大すると、その差がはっきりと分かりました。

絞って全体にフォーカスを合わせたい場合は、F16付近までいくと回折現象でわずかにボヤッとしてしまうのでご注意下さい。

検証結果

今回は解像力を上げるためにはF値を絞りましょう!というご提案がどこまで正しいのかを検証をして見ました。

結果はこんな感じ。

  • 開放F値は解像力が低め
  • F5.6だとキリッとした解像感
  • F16まで絞ると回折現象で逆にボヤッとする

一般的にはF5.6~F8くらいの間が一番解像力のある写りになるといわれています。

今回の結果はあえて差が分かりやすいレンズを使用しています。

なので、おまけでFUJIFILM最強の標準レンズXF33mmF1.4 R LM WRでの比較も撮ってみました。

XF33mmF1.4 R LM WR / 左:F1.4で撮影 / 右:F5.6で撮影

5倍拡大 / XF33mmF1.4 R LM WR / 左:F1.4で撮影 / 右:F5.6で撮影

高解像が売りのXF33mmF1.4 R LM WRで比較してみました。

開放から素晴らしい解像力であることは間違いないのですが、F値を絞っている方が解像力の高い結果となりました。

なので、より高解像な写真が撮りたいのであればF値をF5.6~8くらいに絞りましょう。

どんなシーンでどんなF値を使うべきか

お次はどんなシーンでどんなF値が相応しいかについてご紹介していきます。

開放F値(1.2~F2.8くらい)

開放F値を使用する場合は主にこんな感じ。

  • 背景をぼかしたい時
  • 撮影対象を柔らかく撮りたい時
  • 暗い時

撮影対象を柔らかく撮りたい時というのは、例えば子どもやペットなどの可愛らしい被写体を可愛く撮りたい場合。

絞り込んでキリッと撮るよりも、全体がボヤッとフワッとするので柔らかい雰囲気の写真に仕上がります。

あとはシンプルに暗い場所で明るく撮りたい場合に開放で撮影します。

絞り込む時(F5.6前後)

F5.6前後で撮影する場合は、高解像でキリッとした写真を撮影した場合に使用します。

レンズの解像力のピークがF5.6前後である場合が多いので、撮りたいものを最高画質で撮影したい場合はF5.6前後がオススメです。

絞り込む時(F11前後)

お次はF11くらいまで絞り込む場合です。

  • 全体にピントを合わせるパンフォーカスを作りたい場合
  • 風景や景色の写真を撮影する場合
  • マクロ撮影の時

F11以上絞る場合は主に上記のようなケースが多いです。

その理由は、どれもピントが合う範囲を最大限に広げることが目的です。

風景写真の場合は、全体をしっかりと写したいので写真をぼかす必要がありません。むしろ、全体にピントを合わせるほうが風景全体をちゃんと伝えられるので絞り込むケースが多いです。

お次にマクロ撮影ですが、レンズは被写体に寄れば寄るほどボケてしまいます。

なので、マクロ撮影の場合はF値をマックスまで絞り込んで、できる限りピントを合わせる場合が多いです。

F値を絞り込む場合は全体にピントを合わせるべきかどうかで判断しましょう。

【まとめ】レンズで最高の解像感を出すならガッツリ絞りましょう!

今回は写真を最高画質で撮影する方法についてご紹介してまいりました。

まとめるとこんな感じ。

  • F値は絞ると解像力が上がる
  • F値は開放だとフワッとする
  • 絞りすぎると回折現象で逆に解像力が落ちる

写真を撮影していて、「あれ?もっとキリッとした写真が撮れそうなんだけどなぁ」と感じたことのある人は筆者だけではないはず。

筆者も昔はそんな疑問を抱えていましたので、写真を最高画質で撮影する方法をガッツリまとめてみました。

ただし、だからといって全てを高解像で撮ればいいってもんじゃありません。

先ほどの「どんなシーンでF値を絞るべきか」でも述べたように、シーンごとに相応しい絞り値というものがあります。

あなたの撮影したい意図に合わせたF値の選択こそが写真上達への第一歩です。

ぜひいろんな絞り値を試してみてください!というお話でした〜

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