APS-Cセンサーのカメラはフルサイズに劣るのか?※APS-Cセンサーで十分です

APS-Cのカメラはフルサイズより悪いカメラなのかなー??

こんな疑問にお答えします。

カメラを選ぶ際、センサーサイズは悩ましい問題。

さらに、APS-Cセンサーのカメラはフルサイズよりセンサーが小さいという理由だけで劣っているのではないかと考える方も多いようです。

しかし、実際はAPS-Cセンサーのカメラでも十分です。

むしろ、フルサイズに劣るどころかAPS-Cのほうがいい点はたくさんあります。

ということでこちらの記事ではAPS-Cセンサーのカメラが大好きな筆者が『APS-Cのカメラでも全く問題のない理由』についてご紹介いたします。

センサーサイズでカメラ選びを悩まれている方の参考になれば幸いです。

このブログを書いている人

そーいち

目次

【結論】APS-Cのカメラは日常使いに最適なカメラ

問題です。

次の写真はどちらがフルサイズでどちらがAPS-Cでしょうか。

ちなみに明るさは同じで、F値は同じボケ量になるように1段2/3異なります。(どちらも全く同じ明るさで撮影していますが、メーカーによる差があります。あらかじめご了承ください)

正解は、、、






右→フルサイズ
左→APS-C

でした!

ここで重要なのが、確信を持って分かったかどうかです。

筆者は全く分かりませんでした笑

センサーサイズによる画質の差は確かにありますが、その差はほとんど分からないんです。

この結果から皆様に問いたいのは『ほとんど差のないように見える写りなのに、フルサイズを選ぶ理由があるか』ということです。

もし、それがおありでしたらあなたはフルサイズがベストチョイスです。

しかし、そうでなければ『フルサイズよりも小型軽量で、ラフに軽快に楽しめるAPS-Cセンサーのカメラ』は間違いなく選択肢に上がるはずです。

筆者は『スマホより高画質な写真を気軽に楽しめるメリット』を取ってAPS-Cを選びました。

ただ、「APS-Cのカメラってなんかビミョーじゃない?」という疑問もおありかと思います。

筆者も昔はそう思っていましたが、現在はむしろAPS-Cで良かったと思うほど。

そんなAPS-Cのカメラに対する疑問や不安を解決する内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧下さい。

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カメラは使い分けが重要

結論、カメラは使い分けが重要です。

決してフルサイズは間違った選択だと言っているワケではありません。

フルサイズにはフルサイズの、APS-CにはAPS-Cの圧倒的なメリットが存在するのです。

その良し悪しを天秤にかけて、良い方を選ぶことが重要です。

そんな中、筆者が問いたいのは『なぜ世の中はフルサイズ一辺倒なのか』ということです。

身近な友人や家族との思い出を美しく残したいのであれば、相手に威圧感を与えないコンパクトなAPS-Cカメラのほうが、自然な笑顔が撮れたりします。

なので、APS-Cのほうが最適解なんてケースは意外と多いのではないかと考えます。

次の表はフルサイズとAPS-Cの特徴を書き出してみました。

APS-Cフルサイズ
解像度わずかに劣るいい
ボケ少ない多い
暗所わずかに劣る強い
価格安い高い
重さ軽い重い

写りはほとんど分からないレベルなので、気軽に高画質を楽しみたいのであればAPS-Cのカメラも良い選択肢の一つになるでしょう。

お次はAPS-Cを選ぶメリットについてご紹介いたします。

APS-Cセンサーがフルサイズにも劣らない3つの理由

こちらではAPS-Cがおすすめな理由についてご紹介。

画質の違いはほとんどない

APS-Cとフルサイズは画質の差はほとんどありません!

そんなわけないやろ!

そんなお声が飛んできそうですが、意外と画質の差は分からないものです。

改めて記事冒頭の比較写真をご覧下さい。

左 : APS-C(富士フイルム) F1.4 / SS1/1,250 / ISO200 / 右 : フルサイズ(ソニー) F2.5 / SS1/400 / ISO200

左 : APS-C(富士フイルム) F1.4 / SS1/1,250 / ISO200 / 右 : フルサイズ(ソニー) F2.5 / SS1/400 / ISO200

センサーサイズによる画質の差は確かに存在します。

しかし、重要なのはその差が明確に分かるかどうか。

当ブログでは、センサーサイズによる画質の差はデジタル端末では分からないという結論に至りました。

なぜなら、拡大しても確実に分からない程度の差なんて普通の人なら気にしません。

さらにいうと最終的な写真のクオリティはセンサーサイズではなく、撮影者の感性で決まるからです。

写真を見ただけでセンサーサイズなんて分からないし、分かる必要もありません。

ちなみにですが、映像や映画の世界ではAPS-Cセンサーが主流なほどです。

つまり、カメラ選びをセンサーサイズで縛ってしまうのはあまりにももったいないんです。

画質の違いが分からない程度であれば、もっと選択の幅を広げてみましょう!というのが当ブログのご提案でございます。

APS-Cとフルサイズの画質を比較した記事もあるのでこちらもあわせてご覧下さい。

APS-Cの方が圧倒的に軽くて持ち運びが楽

APS-Cセンサーのカメラは軽くて持ち運びが楽なので、写真を気軽でカジュアルに楽しめます。

センサーサイズが小さくて済むので、小型な機材が多いです。

ちなみにですが、フィルム時代のフルサイズは軽量コンパクトで一般の人でも写真を楽しめるので、当時はフルサイズが普及しました。

プロ用の中判のカメラはデカすぎる業務用なので手軽に楽しめるサイズがフルサイズだったのです。

現在はカメラが電子機器になったので、フルサイズは以前のような本当の意味での手軽なカメラは少なくなりました。

だからこそ、あえて軽快でカジュアルに写真を楽しむのならAPS-Cセンサーのカメラが良いのです。

フルサイズのフィルムを作り続けてきたFUJIFILMがフルサイズではなく、あえてAPS-Cセンサーのミラーレスカメラを作る理由はそこにあります。

気軽に使えるカメラならAPS-Cのカメラも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

機材が安価で家計に優しい

APS-Cのカメラ機材はフルサイズよりも安価なので、比較的低予算で済みます。

センサーサイズが小さいと、レンズがコンパクトかつ安価になります。

例えばメーカー別で50mmの単焦点で比較してみるとこんな感じ。

メーカーレンズ価格(税込)
FUJIFILMXF33mmF1.4 R LM WR
(フルサイズ換算50mm相当)
¥125,400
SONYFE 50mm F1.2 GM¥315,700 
CANONRF50mm F1.2 L USM¥357,500
NIKONZ 50mm f/1.2 S¥308,000
LUMIX S PRO 50mm F1.4¥313,500

FUJIFILM以外は全てフルサイズのレンズです。

各社は最低F値がF1.2ということもありますが、それでもかなり価格差が大きいです。

当然ボケの大きさはフルサイズの方が有利ですが、最高画質のレンズが他社メーカーの約1/3で買えてしまうのは魅力的なメリットではないでしょうか。

フルサイズだと高すぎる・・・なんて方はAPS-Cもご検討下さい。

日常使いの用途ならAPS-Cの軽さに軍配

日常使いのカメラならAPS-Cの軽さに軍配が上がります。

どちらに優劣があるという比較ではなく、センサーサイズごとに得意な部分と苦手な部分があるのでそれを理解した上で使い分けることが重要です。

そう考えた場合、日常使いにおいて軽さは大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。

特別な暗所性能と目にしか合わないボケ味が必要でなければ、APS-Cカメラを選ぶ理由もあるでしょう。

ラフに使うカメラならば、APS-Cも検討対象に入れましょう。

APS-Cカメラを選ぶ3つのデメリット

今回の記事はカメラ選びにおけるセンサーサイズで悩まれている方に「APS-Cも捨てたもんじゃないですヨ」と囁きかける内容となっているので、どうしてもAPS-Cひいきな内容になっているかもしれません笑

ということで、こちらではAPS-Cを選ぶデメリットについてご紹介いたします。

ボケの量が少ない

APS-Cセンサーはセンサーサイズが小さいのでフルサイズと比べるとボケが少ないです。

こちらの作例をご覧ください。

左 : APS-C(富士フイルム) / 右 : フルサイズ(ソニー) F1.4 / SS1/1,250 / ISO200

左 : APS-C(富士フイルム) / 右 : フルサイズ(ソニー) F1.4 / SS1/1,250 / ISO200

APS-CとフルサイズのカメラでどちらもF1.4で撮影しました。

フルサイズの方がボケ量が大きいですね。

APS-CのレンズはF値の明るいレンズでも、フルサイズと比べると約一段分ボケが少なくなります。

ダイナミックなボケ味をお求めの方はフルサイズをおすすめします。

レンズ、カメラのラインナップが少ない

FUJIFILMのようなAPS-Cカメラメインのメーカーを除けば、APS-Cはフルサイズと比べるとラインナップが少ない傾向にあります。

フルサイズメーカーがAPS-Cのカメラを作っているケースが多いですが、フルサイズと差別化をする必要があるためどうしても商品開発のリソースがフルサイズに偏りがちです。

そのため機材のラインナップが少ないのは少々デメリットです。

レンズラインナップがフルサイズと差別化されがち

レンズラインナップがフルサイズと差別化されがちという点もデメリットの一つです。

フルサイズでは焦点距離や使用用途別にたくさんのレンズがラインナップされていますが、APS-Cはフルサイズと別のユーザーがターゲットになるので、どうしても軽さ重視のレンズが多い傾向にあります。

解像力に特化した本気のAPS-Cレンズを作っているメーカーはかなり限られてくるので、使用用途に合わせたメーカー選びが必須となります。

フルサイズからAPS-Cカメラに乗り換えた体験談

筆者はフルサイズのカメラを全てAPS-Cのカメラに乗り換えたことがあります。

フルサイズのカメラに大きな不満があったわけではないのですが、ある日「俺のカメラはフルサイズじゃなくても良くね?」と疑問を持ち始めました。

写真を作品として撮るのではなく、日々の記録をスペシャルな思い出として残す用途で写真を撮っていたので、フルサイズよりもAPS-Cのコンパクトさと気軽さに惹かれてメーカーごと全部乗り換えしました。

結果、記録としての写真撮影がもっと楽しくなりました。

その時のことは一つの記事にしておりますので、こちらもあわせてご覧ください。

【まとめ】カメラはライフスタイル重視で選びましょう

この記事の結論は、『カメラ選びはライフスタイル重視で選びましょう』となります。

ぶっちゃけ、カメラのセンサーサイズなんてなんでもOKです。

重要なのは、何を撮りたいのかということ。

そして、撮りたい対象を逆算してどんなカメラ機材を選ぶかです。

重くても作品性の強い写真を撮りたいのなら中判カメラだし、ある程度持ち運びのしやすい高画質カメラならフルサイズ。

気軽にスマホ以上の高画質をコンパクトな機材で楽しみたいのならAPS-Cなどと、ご自身の撮影シーンにあったカメラを選びましょう。

ここで一言付け加えたいのは、APS-Cも捨てたもんじゃないということ。

撮りたいものが日々の記録であったり、身近な人との思い出のための写真ならばAPS-Cのカメラは想像以上の大活躍を見せてくれるはずです。

カメラ選びのセンサーサイズ問題は、ご自身の撮りたい対象から逆算して納得感のあるカメラ選びをしましょう!というお話でした〜

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