カメラの焦点距離って難しいよなぁ〜
何を基準に選べばいいんだろう??
こんな疑問にお答えします。
今回の記事は、焦点距離の疑問を簡単に分かりやすく解説していきます。
こちらの記事を読むことで、焦点距離とはなにか、どんな時にどの焦点距離がふさわしいかを作例写真付きでご紹介をした内容となっております。
人を撮るなら〇〇mm、風景を撮るから〇〇mmなど、撮るものによって選ぶべき焦点距離は変わってきますので、そのあたりをガッツリご説明した内容になっております。
この記事をご覧になられるあなたの力になれれば幸いです。
- どんな焦点距離を選べばいいか知りたい人
- 焦点距離ごとの使用用途を学びたい人
- カメラの基礎知識を勉強したい人
そーいち
- FUJIFILMのカメラを愛用&大好き
- 関西の観光地での写真を撮ることが趣味
- カメラの気になる疑問を解決するブログをやってます
焦点距離とは?
まずは、焦点距離についてご説明いたします。
焦点距離とは
焦点距離とは、レンズの中心から撮像素子までを焦点距離といいます。
早速ややこしい話ですが、まずはこちらの図をご覧下さい。
焦点距離とは?画角との関係など基礎知識を解説
先ほどの説明の通り、上記の写真にある焦点距離と記載のある場所の距離が焦点距離です。
れんずのちゅうしん?さつぞうそし?
はい、大丈夫です。
ここの意味がわかる方は少ないです。なので、ザックリ焦点距離ってこれのことなのね〜くらいで覚えておいてください。
焦点距離について、重要なポイントはこちら。
- 焦点距離は『〇〇mm』と記載される
- 24mm,50mmなど
- 焦点距離が変わると画角も変わる
- 20mmは広く写り、200mmは狭く写る
この2点だけ抑えていただければ、焦点距離についてはほぼ全てが分かります。
レンズには必ず〇〇mmと記載されています。
この数字が広いと広角に、高いと望遠のレンズになります。
画角のイメージはこんな感じ。
焦点距離が変わると、全身が入る画角が大きく変わります。
こんな感じで、数字によって写る絵が変わるのが焦点距離の特徴です。
焦点距離はセンサーサイズで変わる
カメラにはセンサー(撮像素子)というものがあります。
このセンサーの大きさが変わると焦点距離が変わります。
センサーはコレのことです。
カメラからレンズを外すとでてくるのがセンサーです。
このセンサーにはいくつか大きさの種類があります。
写真のように、センサーには『フルサイズ』『APS-C』『マイクロフォーサーズ』など、大きさによって名前が変わります。
センサーサイズによって画角が変わるというのは、そもそも光を受けるセンサーの大きさが変わるので焦点距離が変わることを意味します。
図で説明するとこんな感じ。
センサーサイズが小さくなると、図のようになります。
APS-Cはフルサイズに対して約1.5倍小さいので、図にある焦点距離24mmの場合は、APS-Cのカメラで24mmを使用すると1.5倍でフルサイズ換算36mmとなります。
イメージしやすいように写真を加えてみました。
赤枠部分がAPS-Cセンサーサイズです。
APS-Cの方がセンサーは小さいので、上の図のようになります。
同じ焦点距離のレンズを使用した場合は、APS-Cの方は焦点距離×1.5倍でフルサイズ換算の焦点距離が分かります。
こんな感じで、センサーサイズによって焦点距離は変わります。そして、焦点距離は基本的にフルサイズ換算になります。
FUJIFILMのAPS-C用のレンズ『XF16mm F1.4』を例にすると、これをフルサイズ換算にしたらこんな感じ。
16mm(焦点距離)×1.5(フルサイズとの差)=24mm(フルサイズ換算)
という感じになります。
なので、カメラをお持ちの方はセンサーサイズを確認してみて下さい。
フルサイズはそのまま、APS-Cは1.5倍が正しい焦点距離になります。
フルサイズとAPS-Cの違いについては別の記事にしていますので、こちらも合わせてご覧ください。
焦点距離の呼び方
焦点距離には大まかな略称があります。それがこちら。
焦点距離 | 通称 |
---|---|
~24mm | 超広角レンズ |
24~28mm | 広角レンズ |
35mm | 準広角レンズ |
50mm | 標準レンズ |
85~135mm | 中望遠レンズ |
135mm~ | 望遠レンズ |
焦点距離ごとに呼び方が異なります。
この呼び方については、業界の中でもあいまいな部分があるので、大体この表の数字の前後くらいとお考えください。
例えば24mmは広角という場合もあれば超広角という場合もあるので、ざっくりとこれくらいと覚えて下さい。
標準レンズは35mmか50mmか問題
人の目で見た画角に近い焦点距離を標準域といい、そのレンズを標準レンズといいます。
この標準レンズは一般的には50mm前後とされていますが、35mmを標準レンズと呼ぶ人もいます。
人の視野は片目で140~160度くらいあると言われています。
しかし、全てがはっきりと見えているわけではなくて、はっきりと認識している範囲が50mmくらいで、それを標準レンズと呼んでいます。
しかし、これが両目になると35mmくらいじゃないか、という派もいるわけです。
どちらが人の目に近い画角かというと、それは個人差と好みがあるので一概には言えません。
しかし、ネット上に出ている「人の目で見た自然な画角は50mm」という謳い文句をもとに50mmレンズを購入すると、
「思ったより狭いな」となってしまうことも。
始めの一本を標準レンズで検討される方は多いかと思うので、ちょい広めがいいなら35mm、狭くていいのなら50mmを選びましょう。
写真作例で見る焦点距離の特徴と選び方
レンズ選びで重要なのは、何を撮りたいかということ。
その理由は撮りたいものによって適した焦点距離が変わってくるからです。
なので、お次は焦点距離ごとで何を撮るのに適しているかを作例とともにご紹介していきます。
まずは広角と望遠の特徴をご覧ください。
広角側 | 望遠側 | |
---|---|---|
レンズの長さ | 短め | 長くなる |
重さ | 軽め | 重い |
ボケ量 | 小さい | 大きい |
画角 | 広い | 狭い |
値段 | 低め | 高め |
広角レンズは全体的にコンパクトに収まりやすく、望遠の方が重たくて長い傾向にあります。
持ち運びのしやすさや、携帯性はレンズ選びの大きな基準になりますので、この情報を元にレンズを選んでみて下さい。
各焦点距離をご紹介の前に
当ブログの写真はほぼ全て富士フイルムのAPS-Cセンサーのカメラを使用しています。
基本はフルサイズ換算ベースでお話を進めていきます。
15mm(超広角レンズ)
まずは超広角レンズをご紹介。
超広角レンズはこんな人におすすめのレンズです。
- 景色や風景の写真をダイナミックに撮影したい人
- 狭い室内を広い画角で撮影したい人
- 動画撮影をしたい人
超広角レンズは文字通り広く写るレンズなので、人の視覚を超えたダイナミックな写真撮影が可能となります。
なので、壮大な景色をダイナミックに撮影するのに向いています。
また、狭い室内やホームビデオなどは広めの画角の方が撮りやすいので、その場合は超広角レンズを選びましょう。
24mm(広角レンズ)
広角レンズと呼ばれる24mmはこんな人におすすめです。
- 景色や風景を撮影したい人
- 室内やくらい場所での撮影をしたい人
- 動画撮影をしたい人
特徴は超広角レンズとほぼ同じですが、24mmレンズの方がコンパクトで軽量というメリットがあります。
20mm以下の超広角レンズは、レンズ内部の枚数をたくさん使わなければならないので大きくなりがちです。
また、単焦点の場合は24mmの方が小さいままF値を下げやすいので、暗い室内などでも明るく撮れるメリットがあります。
なので、カフェで友達の写真を撮るときや、暗い室内で子供の写真を撮影したいときに重宝するレンズです。
風景から室内、動画まで幅広く撮れて、かつコンパクトさが必要であれば24mmがおすすめです。
28mm(広角レンズ)
28mmも同じく広角レンズですが、広角の中でも一番画角が狭い焦点距離となります。
この28mmという画角の使用用途は『スナップ写真』の撮影に人気の焦点距離です。
スナップ写真は広く写る方がいいのですが、広すぎると色々と写り過ぎてしまうので乱雑な印象になってしまいます。
その広いけど画角の整理もしやすい焦点距離が28mmなので、主にスナップ目的が多い焦点距離です。
35mm(準広角レンズ)
35mmは先ほどご紹介した通り、標準レンズにも数えられる人の視野角に近い焦点距離です。
主な特徴はこんな感じ。
- 広角の終わりであり、標準の始まりでもある
- スナップにおすすめ
- 広い室内の撮影におすすめ
先ほど両目で見た自然な画角とお伝えした通り、自然な画角なのでいろんなシーンに使いやすいのが特徴です。
スナップでの撮影については、28mmよりも主題をはっきりとさせたい時におすすめの焦点距離です。
初めての単焦点を購入する際、少し広めに撮りたいのであれば35mmを選びましょう。
50mm(標準レンズ)
標準レンズである50mmは、最初の一本として選ばれることが多いレンズでもあります。
その理由は先ほどもご紹介した通り、人が片目で見た時の自然な画角に近いから。
50mmは基本の『き』とされるほどのレンズで、初心者の方はまずはこの50mmレンズを手に入れて撮影の練習を推奨されるほど。
50mmくらいになると、かなり背景ボケが大きくなってきます。
なので、35mmレンズと迷ったときは大きなボケが必要なら50mmレンズを選びましょう。
85mm(中望遠レンズ)
中望遠の代表格である85mmのレンズは、ポートレートに最適な焦点距離といわれています。
ポートレートとは、人物をテーマにした写真のこと。
85mmの焦点距離は野外やスタジオでのポートレート用によく使用されます。
その理由は以下の通り。
- 相手との距離感がちょうどいい
- 単焦点の場合はよくボケる
- 単焦点の場合は写りが特にいい
例えば、初めての人物撮影で近づき過ぎると相手は不安になるし、遠すぎると声が聞こえづらくなる。
そのちょうどいい距離感が保てることが大きなメリットです。
ポートレートをメインで撮影される方は1番持っておいてそんなない焦点距離です。
200mm~(望遠レンズ)
200mm以降の使用用途は以下の通り。
- 野鳥
- 飛行機
- 運動会
- スポーツ撮影
- 電車
- その他動物や乗り物
200mm以降の焦点距離は、撮りたいものとの距離が離れている場合に使用します。
なので、100-400mmや150-600mmなど、広い焦点距離をカバーするレンズが多くラインナップされています。
先ほどの使用用途でご紹介した被写体が、よほど近い距離でない限りは高倍率ズームの仕様がおすすめです。
【まとめ】焦点距離を使いこなすコツ
今回は焦点距離について、基本的なことからシーン別の使用用途までご紹介いたしました。
では、どの焦点距離を選んだらいいの?という話ですが、それはまず何を撮りたいかを決めることです。
その対象が身近な人や風景ならば、広角レンズを検討するなど、撮りたい対象に合わせてレンズを選ぶのが1番間違いのない買い物になるかと思います。
撮りたいものはないけど、とにかく綺麗な写真が撮りたい!
そんな方もいらっしゃるかと思いますが、その場合は24-70mm前後のズームレンズを選びましょう。
その理由は、広角から望遠までの基本的な焦点距離が揃っているので、なんでも撮れるというメリットがあるからです。
このレンズをベースに、何を撮るのが好きなのかを検討した上で新しいレンズにトライしてみて下さい。
それでいうと、筆者は15-35mmのズームレンズが大好きです。
なぜなら旅行に行った際に風景や建築物、食べ物や室内など、旅先で必要な画角を全て備えているから。
このように、使用の目的を明確にカメラと選ぶべき焦点距離が鮮明に浮かびがあがります。
もしらそれでも選びきれないのであれば、ぜひ当ブログのコメントかTwitter、インスタグラムでご相談下さい。
あなた様のレンズ選びが楽しくなれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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