旅先で出会った景色を写真とともにご紹介する『ぶらりと写真旅』。
今回は日本にある神社の頂点である『伊勢神宮』へ旅行してきました。
こちらの記事では、伊勢神宮の魅力や豆知識、見どこについての情報をまとめました。
旅先で出会った景色を富士フイルムのミラーレスカメラで撮影した写真とともにご紹介いたします。
この記事が伊勢旅行を検討している方の参考になれば幸いです。
そーいち
- 大阪・兵庫・京都を中心とした日帰り旅行が趣味
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- FUJIFILMのカメラで撮影した写真で観光地をご紹介
概要・アクセス
伊勢神宮の概要 | |
---|---|
住所 | 外宮:三重県伊勢市豊川町279 内宮:三重県伊勢市宇治館町1 |
駐車場 | あり 詳しくはコチラ |
料金 | 無料 |
定休日 | 無休 |
営業時間 | 5:00~18:00 (5~8月は~19:00,10~12月は~17:00) |
ウェブサイト | コチラ |
概要
伊勢神宮は三重県伊勢市にある神社のことです。
正式名称は『神宮』。しかし、他の神宮と区別する目的で『伊勢神宮』のほうがメジャーです。
また、伊勢神宮を親しみ込めて『お伊勢さん』と呼ぶこともあります。
伊勢神宮には、『内宮(ないくう)』と『外宮(げくう)』があり、車で約20分の距離にそれぞれが位置しています。
場所が分かれている理由は、祀られる神様が異なることにあります。
- 外宮
- 衣食住の守り神『豊受大神(とようけのおおかみ)』
- 内宮
- 太陽の神様『天照大御神(あまてらすおおみかみ)』
それぞれ祀られる神様が異なるため、場所も異なります。
伊勢神宮巡りには『お伊勢参り』という通称があり、正しいルートが存在します。
ざっくりとこんな理由です。
一切の穢(けが)れのない海で、身を清めてからお伊勢参りに行くため。
外宮の神様である豊受大神(とようけのおおかみ)は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る神様です。
なので、『外宮先祭』という、外宮から回りましょうというならわしがある。
天照大御神の祀られる正宮にお参り。
日帰り旅行だと、夫婦岩はスルーされる方もおられますが、昔からの慣わしで言うと、夫婦岩→外宮→内宮の順に回りましょう。
アクセス
伊勢神宮は車と電車でアクセスが可能です。
車
車でのアクセスは以下の通り。
- 大阪駅からのアクセス
- 約2時間半
- 京都駅からのアクセス
- 約2時間15分
- 名古屋駅からのアクセス
- 約2時間
関西と東海地方にある主要駅からは、高速道路を使って約2時間の距離にあります。
また、車での移動が多い地域ということもあり、駐車場は伊勢神宮の外宮と内宮どちらもあるので安心して車で行くことができます。
電車
電車でのアクセスは以下の通り。
- 大阪駅からのアクセス
- 所要時間 : 約2時間
- 金額 : 3,700円
- 京都駅からのアクセス
- 所要時間 : 約2時間
- 金額 : 4,070円
- 名古屋駅からのアクセス
- 所要時間 : 約1時間30分
- 金額 : 3,080円
関西や東海地方からの電車でのアクセスはおよそ1時間半~2時間ほどです。
伊勢市駅へはアクセスがいいのに加えて、夫婦岩や鳥羽水族館へのアクセスも良好なので、旅行がしやすいです。
【豆知識】伊勢神宮ができた理由
江戸時代には人口3,000万人のうち、年間500万人が徒歩で伊勢神宮に訪れるほど、日本人にとっての心のふるさとのように慕われてきました。
江戸時代なので、当然移動は徒歩。そんな時代に日本中から人が訪れるほど、伊勢神宮は偉大な神社として崇められてきました。
そんな伊勢神宮の豆知識をさくっとご紹介。
伊勢神宮とは?
伊勢神宮は日本に数ある神社の中で、トップの座に君臨する神社界のトップなわけです。
その理由は、祀られている神様にあります。
先ほどご紹介した通り、伊勢神宮(内宮)に祀られている神様は『天照大御神』。
彼女は日本の最高神であることから、その天照大御神が祀られている伊勢神宮は他の神宮よりも特別な存在なのです。
天照大御神のエピソード
日本の神話の中に伊勢神宮の成り立ちに関わる話があるので、簡単にご紹介。
須佐之男命(すさのおのみこと)の大暴れに耐えられず、姉の天照大御神(あまてらす)は暗い洞窟に入って入り口を岩で塞いでしまいました。
太陽の神様がいなくなったことで、世界は闇に包まれました。
これに困った神様たちが話し合った結果、ある作戦を思い付きます。
その作戦とは、天照大御神がこもっている洞窟の前でどんちゃん騒ぎをすること。
気になった天照大御神は岩の間から顔を出してこう聞きました。
「なんでそんなに楽しそうなの?」
「それがね、新しい神様が現れたのですよ!」
そう伝えた神々は、鏡を取り出して天照大御神を映します。
それが自分だとは思わず、よく見てみようと顔を出したところ、力持ちの神様に引っ張り出されて外に出ました。
こうして世界に太陽が戻りましたとさ。
伊勢神宮ができた理由
先ほどの神話が伊勢神宮ができた理由と繋がってきます。
先ほど洞窟から天照大御神を引っ張り出すきっかけとなった鏡は『八咫鏡(やたのかがみ)』と呼ばれ、天照大御神の魂が宿るとされています。
この鏡を天照大御神だと思って大切に祀ってね、と渡されたのが現在でいう天皇。
長年に渡り皇室内に祀られていましたが、神様のそばで暮らすなど恐れ多いと考えた天皇さんは、
「もっと相応しいところで祀ろう!」
ということになり、探し当てたのが伊勢の国でした。
天照大御神はこの地を気に入ったので、安住できる場所として建てられたのが伊勢神宮だったのです。
伊勢神宮は、このような経緯があって建てられました。
伊勢神宮の見どころ
こちらでは、伊勢神宮の見どころをサクッとまとめました。
日本神社界のトップが伊勢神宮
伊勢神宮は、約8万8,000社以上あるとされている神社の中の頂点に位置する神社です。
神社はその名の通り神様を祀るところ。
神社、大社、宮、神宮などと神社の名称は異なります。
その理由は祀っている神様が違うから。
そして、数ある神社の中でも、日本の最高神である『天照大御神』が祀られているのが伊勢神宮。
日本最高の神様が祀られているので、神社のランクも最高位です。
江戸の時代は500万人が訪れた歴史
お伊勢参りは、江戸時代に一世を風靡しました。
この影響もあって、年間500万人が徒歩で訪れたほどの人気ぶりでした。
当時はそのまま京都や奈良などの観光地を巡って帰る人が多かったので、長い人は3ヶ月ほどかけて巡っていたそうです。
ここまでくると旅行というより旅の方がしっくりきますね。
壮大な自然
広い神域には、壮大な自然が広がります。
伊勢神宮の森は大神の森と崇められるほど、神聖な森です。
中でも樹齢が何百年もいっているような木がたくさんあり、自然の壮大さを直に感じることができるのも伊勢神宮の魅力の一つです。
ぶらり旅の写真録
こちらでは、伊勢神宮を訪れた時に富士フイルムのカメラで撮影した写真とともに見どころをご紹介。
伊勢神宮 外宮
伊勢旅行の2日目は、お伊勢参りの正規ルート通りに二見興玉神社(ふたみおきたま)→伊勢神宮の外宮→内宮の順で巡りました。
二見興玉神社、夫婦岩については別に記事にしていますのでコチラもあわせてご覧ください。
まずは外宮から回るので、最寄駅の伊勢市駅からスタートです。
駅から伊勢神宮までは外宮参道といって、外宮まで続く古風な一本道があります。
この道の道中で、伊勢名物の伊勢うどんを食べました。
伊勢うどんはコシのない柔らかいうどんが特徴です。
ぬるっとした感じなので、コシが命のうどんとは全く別物です。
なぜ柔らかいかは理由があります。
お伊勢参りが人気すぎたために、伊勢のうどん屋さんも大繁盛。
常にうどんを茹でていなければお店が回らなかったので、コシのない柔らかいうどんになったんだとか。
筆者的にはこのタイプのうどんも美味しかったです。
レトロな牛乳瓶の蓋ガチャです笑
珍しいものが売ってました。
伊勢神宮外宮に到着。
まずは、火除橋(ひよけばし)を渡ります。
昔は神宮の入り口付近まで民家があったので、防火の意味をこめてこの橋があったんだとか。
この橋は外宮は左側通行、内宮では右側通行となっていて真ん中は通れません。
橋の真ん中は神様が通るための場所なので通ることは許されていません。
渡る際に左右が異なるのは、手水舎(ちょうずしゃ)が左右どちらにあるかで変わります。
2頭の大楠である清盛楠(きよろりぐす)です。
入ってすぐの右手側にある大きな木です。
樹齢1,000年ほどといわれていて、楠が真ん中で割れています。
植物はもともと2頭といって頭が二つあるものや、なんらかの拍子で割れてしまった木がそのままの形となるパターンなどがあります。
この木は植物好きとしてめちゃ感動しました。
中に入るとこんな感じ。
14時ごろに着いたのですが、人はまばらでした。
白いお馬さんがいました。
神宮にいる白馬は神が乗る馬という意味で『神馬(しんめ)』といいます。
おはらい町&おかげ横丁
外宮を後にしてバスに揺られること約20分。
おはらい町に到着しました。
内宮参拝の前に腹ごしらえとして食べ歩きへGoしました。
内宮正面の近くにある古風な街並みのおはらい町。
その名の通り、江戸時代にはこの地はおはらいが盛んだったんだとか。
さて、食テロスタートです。
まずは、伊勢牛若丸の肉寿司へ。
見たら分かるうまいやつです。
実際にめちゃ美味しかったです。
このプリンは絶品でした。
食べている間に味が3,4回変わったと感じるほど味表現が豊かなプリンです。
『豚捨』という伊勢肉の精肉店が出すミンチカツが超絶品でした。
豚を飼っていた捨吉さんが創業した精肉店なので豚捨なんだとか。
伊勢牛のみを使っているとのこと。
あまりに美味しい牛肉なので、「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てたなんてエピソードがあるようです笑
おはらい町にはオシャレなスタバもありますヨ。
スヌーピーショップもあります。
かなり力を入れられていて、伊勢限定の商品がたくさんありました。
おはらい町はこんな感じで食べ歩きができるエリアとなっています。
伊勢神宮を回ってお腹が空いたらおはらい町で腹ごしらえをしましょう。
伊勢神宮 内宮
さて、お目当ての天照大御神が祀られる内宮へ。
まずは写真の『宇治橋』を渡ります。
宇治橋は日常の世界と神聖な世界を結ぶ架け橋と言われています。
正面の美しい鳥居を眺めると心が洗われるので、清らかな心身で挑めるんだそうです。
橋がかかる川は『五十鈴川(いすずがわ)』といいます。
少し進むと、五十鈴川の近くまで降りられるようになっています。
五十鈴川の水は手水舎(てみずや)のように、手と口を清めることができます。
伊勢神宮は別宮というものがありまして、コチラには雨風を司る神様が祀られていました。
伊勢神宮を奥へと進むと、コチラの御正宮(ごしょうぐう)に辿り着きます。
この階段を登った先に、伊勢神宮のメインである天照大御神が祀られています。
階段より上は撮影NG。
不思議な話ですが、御正宮の近くは風が変わりました。
なんというか、神聖な風のような感じです。
それを感じたのは私だけではないようで、一緒に旅行していた彼女も同じように感じたとのことです。
そして、写真にある階段を登った先の御正宮は何か特別なものを感じる場所でした。
ん〜なんとも変わった体験をしました。
この感覚はぜひ現地で味わって欲しいものです。
夕方になり火も沈んできました。
5時半ごろになると、人はほとんどおらずシーンとした静けさが漂います。
この伊勢神宮には本当に神様の存在を感じました。
嘘のような話ですが、訪れてみるとこの場所の空気感に圧倒されます。
日中は人が多いので、朝方か夕暮れ時がおすすめです。
まとめ
今回は、日本神社界のトップオブザトップの伊勢神宮へと観光に行ってきました。
伊勢神宮のことをまとめるとこんな感じ。
- 日本の最高神である天照大御神が祀られている
- お伊勢参りには順番がある
- 日本神話と深い関わりがある神社
江戸時代にメジャーになったお伊勢参り。
伊勢神宮は日本中から年間500万人が徒歩で訪れるほど、日本人の心のふるさとのような存在になっていました。
そして、今もなお多くの観光客で賑わうエリアになっています。
伊勢神宮は歴史の深い場所ですが、事前に観光地のことを調べてから行くのはお手間かと。
そこで、当ブログで伊勢のザックリとした歴史と見所を知っていただければと思い記事にまとめました。
あなた様の伊勢旅行の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
旅の雑談コーナー
今まで生きていて特別な感覚に吸い込まれそうになったことがあります。
例えば海外の有名な絵画の展示を見に行った時、なんとも言えないような神秘的な感覚を得られたことが数回あったような。
このような不思議な感覚は誰でも持っていると思います。
今回訪れた伊勢神宮はまさにそんな特別な何かを感じる場所でした。
感覚を言葉で表すのは難しいですが、なんというか、今までに感じたことのない感覚に覆われるような。
単純な言葉でいうと、神様を感じるような感覚です。
霊とか神様とかって、文化によって変わる曖昧なものなので全く信じていませんでした。
しかし、伊勢神宮の成り立ちを見ても分かるように、日本神話と天皇の関わりがあったからこそ伊勢神宮はできたとされているのです。
神話と聞くと、物語の一つに過ぎないと思うかもしれませんが、神話に基づいた大規模な建物があることを考えると、神話が日本に与えた影響は他にもたくさんあるはずなのです。
旅行をさらに楽しむ秘訣はいく先の歴史にあるのだと私は思います。
そんなわけでゆるーく日本神話に興味を持っているそーいちの雑談でした。
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ぶらりと写真旅
当ブログは『ぶらりと写真旅』と題して関西の観光地を中心に巡っています。
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