デジタルテレコンってなに〜〜〜?
こんな疑問にお答えいたします。
富士フイルムの高画素機に搭載されているデジタルテレコンについてご紹介。
この記事を読むことで、デジタルテレコンの特徴や疑問点などを作例を通じて詳しく知ることのできる内容となっております。
X-H2,X-T5,X100VIユーザーにとって大変有益な内容になっておりますのでぜひ最後までご覧ください。
富士フイルムX-H2,X-T5ユーザー必見‼️
— そーいち (@tabikura_dialog) February 8, 2024
高画素機のみ対応のデジタルテレコンがすごい👌🏻
特徴はこんな感じ。
・撮って出しで画角が決められる
・レンズ1本で3つの画角が楽しめる
この機能があれば、最強の撮って出し機が完成します😚https://t.co/ma0FpWwr9a pic.twitter.com/UHjzn2PXwE
そーいち
- FUJIFILMのカメラを愛用&大好き
- 関西の観光地での写真を撮ることが趣味
- カメラの気になる疑問を解決するブログをやってます
富士フイルムは高画素機のみの機能
富士フイルムでデジタルテレコンに対応している機種は『X-TRANS CMOS 5HRセンサー』を搭載した高画素機のみとなります。
2024年2月現在の対応機種は以下の通り。
- X-H2
- X-T5
- X100VI
どちらも約4,020万画素のセンサーが使用されたカメラです。
今回の記事はX-H2とX-T5、X100VIに搭載された『デジタルテレコン』について詳しく解説いたします。
下のカメラは上記ご紹介のデジタルテレコンに対応しているカメラです。
そもそもテレコンとは?
こちらではそもそもテレコンとは何かについてご紹介。
テレコンは焦点距離×◯倍
テレコンバーター(以下テレコン)とは、カメラとレンズの間に取り付ける2次レンズのこと。
テレコンを付けることで、持っているレンズの焦点距離×◯倍で撮影できる機材です。
倍率は以下が一般的。
- 焦点距離×1.4
- 焦点距離×2
富士フイルムから発売されているテレコンは以下の通り。
テレコンは少々いいお値段しちゃいますが、メリットも多いです。
テレコンを使用するメリット・デメリット
テレコンは望遠レンズの焦点距離を伸ばすために使用します。
その際のメリットがこちら。
- 望遠の重いレンズをたくさん持って行かずに済む
- 高価な望遠レンズをたくさん揃えなくても手軽に焦点距離が1.4倍、2倍にできる。
レンズ1本とテレコン2個があれば、手軽で安価に焦点距離を伸ばせます。
テレコン使用は基本望遠レンズ。
数十万もする高価なレンズを焦点距離ごとに揃えるよりも、テレコン2個の方がコスパがいいです。
デメリットはこんな感じ。
- AFの速度が遅くなる
- 画質が落ちる
- F値が1〜2段暗くなる
このデメリットを差し引いてでも、メリットを感じる人がテレコンを使用するイメージです。
デジタルテレコンとは?
デジタルテレコンについて
では、デジタルテレコンについて。
デジタルテレコンとは、カメラのボタン一つでテレコンを使用するかのような画角チェンジができる機能です。
デフォルトの設定では十字キーの右を押すと機能します。
富士フイルムを例にしたデジタルテレコンの画角は以下の通り。
富士フイルムのデジタルテレコンの画角
- 焦点距離×1.4倍
- 焦点距離×2倍
通常のテレコンと同様で、1.4倍と2倍を選べます。
作例
こちらではデジタルテレコンの作例をご紹介。
まずは通常写真から。
山の展望台から撮影。
山と右下の吊り橋と奥の町、空を印象的に撮影しました。
次にデジタルテレコン1.4倍を使用した作例がこちら。
デジタルテレコン使用なし / デジタルテレコン1.4倍
1.4倍のデジタルテレコンで、橋をクローズアップして撮影。
通常時の写真が景色全体を写していたのに対して、橋が主役の写真となりました。
さらに2倍テレコンを使用した作例です。
デジタルテレコン使用なし / デジタルテレコン2倍
より鮮明に橋が主役である感が出ました。
このように、たった一本のレンズを使用するだけで3つの画角が楽しめるのがデジタルテレコンの大きなメリットです。
お次の項目でデジタルテレコンのメリットをご紹介。
デジタルテレコンが最強な3つの理由
デジタルテレコンは富士フイルムカメラの革命的な機能です。
その理由を3つにまとめました。
画角を撮って出しで決めれる
富士フイルムのカメラ哲学は『撮って出しで最高の絵が出る』こと。
パソコンに取り込んでレタッチせずとも美しい色味と好みのイメージに仕上げられます。
そんなカメラ哲学があるのですが、デジタルテレコンはまさに撮って出しをさらに極めるための機能です。
レンズ1本で3つの画角が楽しめる
写真を撮る時、ボタンひとつで瞬時に3つの画角を楽しめます。
後から編集でクロップすることも可能ですが、画角は撮影時に決めるほうがいい絵作りがしやすいです。
とっさに持っているレンズより望遠で撮りたいケースがよくあるのですが、そんな時に重宝する機能です。
機材をコンパクトにできる
カメラ一台で3つの画角を楽しめるので、レンズの数を減らせます。
筆者も昔はいざという時のためにたくさんのレンズを持ち歩いていました。
デジタルテレコン付きのカメラを手に入れてからは、カメラ一台とレンズ一本のみがほとんど。
荷物を減らせて身軽に撮影できることもデジタルテレコンの魅力の一つです。
デジタルテレコンの疑問
こちらではデジタルテレコンの疑問にお答えします。
デジタルズームとの違いは?
デジタルズームは望遠側の焦点距離でクロップする機能です。
例えばXF18-55mmのレンズなら55mmの焦点距離からクロップします。
一方、デジタルテレコンは焦点距離×1.4倍 or 2倍なので、18mmの焦点距離からクロップできます。
XF18-55mmの比較例
- デジタルズーム
- 55mm(テレ側)×◯倍
- デジタルテレコン
- 18-55mm×1.4(もしくは2倍)
画素数はどうなる?
デジタルテレコンをした写真の画素数は減ります。
原理はクロップと同じなので、クロップした分だけ画像は低下します。
しかし、対応機種は高画素機なので、画素数は2倍しても約2,010万画素残ります。
そのためパソコンやスマホで見る分にはクロップしても全く分かりません。
RAWで撮影できる?
RAWで保存をする場合、デジタルテレコンは適用されません。
ただし、RAW + JPEGで撮影した場合はJPEGデータのみデジタルテレコンが適用されます。
クロップと何が違う?
理屈はクロップと同じですが、デジタルテレコンの場合は撮影中に1.4倍と2倍を選べます。
テレコンを装着するように画角を変えて撮影できるのが特徴です。
まとめ
今回の記事のまとめはこんな感じ。
デジタルテレコンはこんな人におすすめ!
- 写真を撮って出しで使う人
- 撮影時に画角を決めてしまいたい人
写真編集ソフトほどクロップの自由度はありませんが、擬似的なテレコンで画角を絞ってしまうことで、画角選びに迷うことなく撮影できます。
逆に1.1倍、1.2倍、1.3倍などと画角の選択肢を増やしてしまうと撮影時に迷ってしまうので、メジャーなテレコンの画角がちょうど使い勝手がよく撮影に集中できます。
X-H2,X-T5ユーザーの方の撮影の幅が広がるデジタルテレコンのご紹介でした〜
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