- SIGMA 18-50mm F2.8ってどんなレンズ?
- ズームレンズだけど写りってどうなの?
- 特徴や使用感は?
こんな疑問にお答えいたします。
この記事ではSIGMAより発売されているAPS-C専用レンズ『18-50mm F2.8 DC DN|Contemporary』について詳細なレビューをまとめました。
18-50mm F2.8のレンズの詳しい特徴や使用感、どんな写りなのかについてが分かる内容となっております。
また、SIGMA 18-50mm F2.8の描写がよく分かるように、写真作例を沢山ご用意しておりますのでそちらもあわせてお楽しみ下さい。
そーいち
- FUJIFILMのカメラを愛用&大好き
- 関西の観光地での写真を撮ることが趣味
- カメラの気になる疑問を解決するブログをやってます
SIGMA 18-50mmはオールラウンダーレンズの最高傑作
SIGMA 18-50mm F2.8は、オールラウンダーレンズの最高傑作です。
このレンズの最大の特長は、どんなシーンでもどんなシチュエーションでもオールラウンドで活躍できる点にあります。
そのほかの主な特長はこちら。
- 約285gのコンパクトな軽量レンズ
- 日常使いに最適なF2.8通しの標準ズーム
- 軽量×ズームなのに高解像
通常、軽いレンズは妥協が多く、大三元ズームは重くて大きい、高解像なレンズは重くて価格が高いです。
しかし、『軽い』『大三元標準ズーム』『高解像』の三拍子の全てが揃ったレンズはSIGMA 18-50mm F2.8意外に例がありません。
この一本さえあれば写真撮影のほぼ全てはこれ一本で撮れちゃいます。
そんな最強標準ズームレンズについて詳しく解説していきましょう!
このレンズ一本でなんでも撮れちゃいます!
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの仕様
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN|contemporaryのレンズ仕様 | |
---|---|
発売日 | 2021/10/29 |
マウント | Xマウント/Lマウント/Eマウント/RFマウント |
フォーマット | APS-C |
レンズ構成 | 10群13枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚) |
焦点距離 | 27-75mm(フルサイズ換算35mm相当) |
絞り値 | F2.8~F22 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
金額(公式オンラインストア) | 79,200円(税込) |
最短撮影距離 | 12.1(W)-30(T)cm |
最大撮影倍率 | 1:2.8(W)-1:5(T) |
サイズ | 61.6mm × 76.8mm(Xマウント) |
重量 | L 290g / E 290g / X 285g / RF 300g |
フィルターサイズ | 55mm |
防塵防滴 | マウント部のみ |
AF | ステッピングモーター |
SIGMAより2021年10月29日に発売されたSIGMA 18-50mm F2.8は、APS-C用の専用設計レンズです。
F2.8の大口径標準ズームにも関わらず、お値段は純正レンズの1/3以下。
コストカットは徹底しているものの、素材選びに妥協はなくてむしろ高級感があるほど。
なのでコスパのいい、バランスの取れた一本に仕上がっています。
筆者はFUJIFILMユーザーなので、フジのカメラで検証した内容となります。
外観
こちらではレンズの概要について解説いたします。
軽量重視のポリカーボネート
軽量で丈夫なレンズを実現するために、ポリカーボネート素材が使用されています。
この素材は温度変化のある環境でも、安定した性能と操作感が実現できる素材です。
価格が低いからといって全く安っぽくもなく、むしろ高機能だという点には驚かされますね。
ズーム時の全長
ズームをするとこんな感じに変わります、というお話です。
まずは通常時から。
これがズームするとこんな感じ。
7.45cmのコンパクトな全長はズームをすると2.2cm伸びて10.6cmになります。
ズームをした状態でも比較的コンパクトな状態を保てます。
コンパクトなフード
フードも非常にコンパクトです。
レンズ径が小さいので、大口径レンズの割にはコンパクトに仕上がっています。
レンズの特長
こちらではSIGMA 18-50mm F2.8の特長をマルっとご紹介。
285gのコンパクトな軽量レンズ
このレンズの特長は圧倒的な軽さです。
フルサイズ換算28-75mmでF2.8の大口径レンズなのに、300gを切る軽さなんて他にありません。
実際に使用してみると、大三元ズームということを忘れてしまうほど軽いです。
どれだけいい写りをしても重すぎると持ち出す機会は減ってしまいます。
F2.8通しのズームレンズは世の中に沢山ありますが、これほどまでに気軽に使える大三元はSIGMA18-50mmのみです。
日常使いに最適なF2.8通しの標準ズーム
軽さも去ることながら、フルサイズ換算28-75mmでF2.8と明るいレンズなので、日常使いに最適な一本です。
焦点距離について、作例をご用意いたしました。
18mm(フルサイズ換算27mm相当)
23mm(フルサイズ換算35mm相当)
33mm(フルサイズ換算50mm相当)
50mm(フルサイズ換算75mm相当)
主要な焦点距離をずらっと並べてみました。
フルサイズ換算27-75mmの焦点距離でこれだけたくさんの画角を楽しめます。
ワイド側とテレ側の比較
お次はワイドとテレ側を比較してみました。
広い画角から中望遠まで幅広い焦点距離だということが分かります。
どんな場所でも万能に撮れる軽くて明るい標準ズームなので、毎日持ち出したくなるレンズです。
ダイナミックな超広角の風景写真や、小さな鳥を望遠ズームで撮るような特殊用途以外はほぼこの一本で済みます。
この一本さえあれば、日常使いの用途はほぼ全てカバーできちゃいます。
軽量×ズームなのに高解像
軽い便利ズームは画質が悪いと思われている方も多いようですが、SIGMA 18-50mm F2.8には当てはまりません。
次の画像をご覧下さい。
F2.8 / SS 1/100 / ISO 800
FUJIFILMの高画素対応単焦点レンズ33mmF1.4との比較です。
どちらがどのレンズか分かりますか?
答えは・・・
- 右がSIGMA 18-50mm F2.8
- 左がFUJIFILM XF33mm F1.4
でした。
あなたはこの違いがわかりましたか?
正直な話、等倍だとほとんど分からないレベルだと思います。
コンパクトなズームレンズですが、単焦点レンズと肩を並べるほどの解像力を誇る優等生レンズです。
レンズの使用感
こちらでは、レンズを実際に使用してみた使用感についてご紹介。
オートフォーカス
オートフォーカスは爆速で動きます。
FUJIFILMのカメラで使用してみたところ、純正レンズと変わらぬ動きをしてくれました。
迷ったり、外すこともほとんどなかったので、問題ないレベルでした。
携帯性
軽くてコンパクトなレンズなので、携帯性は最高クラスです。
ペットボトル飲料より軽いので、カバンの中でも首にかけていても疲れることはありませんでした。
まさに毎日持ち歩ける手のひらサイズのズームレンズです。
絞りリングはなし
このレンズを検討いただく上で1番気をつけなければならないのは絞りリングがないということについてです。
レンズの絞りリングでF値を変える方は、カメラ側でF値を調節する必要があります。
軽量化とコストカットの目的で絞りリングをなくす選択をされたようです。
実際に価格は驚くほどお値打ちなので、多少の妥協は必要かもです。
レンズの描写性能
お次はレンズのF値ごとの特徴についてご紹介。
開放F2.8の描写
開放F2.8で撮影した写真で解像力を検証していきます。
こちらの作例をご覧下さい。
等倍
5倍拡大
こちらの作例は4,020万画素で撮影した写真です。
5倍拡大の写真を見れば明らかですが、ちゃんとした解像感です。
さらに、撮影したときには気が付かなかった風鈴の上のアリさんもちゃんと見えます。
ボケは若干色づきがあるものの、拡大しないと分からないレベルです。
コンパクトなズームは解像力が心配されるところでしたが、開放でも問題なく写ってくれます。
絞った時の描写
F値を絞るとさらに解像力は上がります。
作例をご覧下さい。
等倍
5倍拡大
この写真も約4,020万画素で撮影しております。
APS-C用の小型ズームにも関わらずカリッカリに写っています。
絞った時の描写に関してはフルサイズと遜色ないレベルに解像してくれます。
小型の便利ズームでも線の細い描写で写ります。
大口径単焦点レンズとの比較
お次はFUJIFILMの単焦点レンズXF33mm F1.4 R LM WRとの解像力対決です。(フルサイズ換算50mmのレンズです)
FUJIFILMの中でも高画素対応のレンズであり、高い解像力を誇るレンズとSIGMA18-50mmを同じ焦点距離で比較してきます。
では早速比較作例をご覧あれ。
等倍
F2.8 / SS 1/100 / ISO 800
5倍拡大
F2.8 / SS 1/100 / ISO 800
この比較で分かることは、SIGMA 18-50mm F2.8は単焦点にも匹敵する解像力があるということです。
XF33mmF1.4は解像力の高いレンズですが、SIGMAのズームレンズも引けを取らない描写力です。
ズームレンズでこんなにもカリッカリに写れば十分ですね。
SIGMA 18-50mm F2.8の作例
お次はSIGMA18-50mmF2.8の作例をご紹介。
レンズの写りや特徴をガッツリ解説していきます。
この日は大阪の水無瀬神宮に行きました。
レンズは今回ご紹介しているSIGMA 18-50mm F2.8のみ。
まずは広角の18mmで撮影をしました。
お次が50mmの焦点距離です。
先ほどの広角からこちらの中望遠まで広い標準域をカバーしているのが大きな特長。
そして、この祈願玉の写真でもう一つ注目していただきたいのがボケ味です。
コンパクトなレンズにも関わらず美しくて滑らかなボケ味です。
お次はワイドとテレ側の近距離撮影の作例です。
このレンズのもう一つの特長はめっちゃ寄れることです。
作例のようにワイドとテレどちらも接写ができるので、物撮りも重宝します。
玉ボケはややレモン型になっていますね。
お次はガッツリ絞った写真作例です。
開放でもシャキッと写りますが、絞るともっとカリッカリに写ります。
こちらは須磨海岸での作例です。
注目していただきたいのが焦点距離です。
18mmの広いスナップ写真から50mmまで瞬時に寄れるのがこのレンズの特長です。
このレンズ一本さえあれば、日常使いで必要な焦点距離をほとんどカバーできちゃいます。
このレンズは300gを切る非常に軽いレンズにも関わらず、こんなにも多彩な画角を撮れちゃいます。
この日はカメラを持って4時間以上歩きましたが、レンズが軽いおかげで肩や首が疲れることはありませんでした。
持ち運びに苦労しない点もSIGMA 18-50mm F2.8のお気に入りポイントの一つです。
世の中にある軽量型便利ズームの宿命はF値が暗いこと。
しかし、SIGMA18-50mmはF2.8と比較的明るいレンズなので、室内でもISOを上げすぎることなく撮影できます。
軽い&便利ズームレンズは世の中たくさんありますが、このF2.8という明るいレンズもとなるとこのレンズしかありません。
室内でも撮影しやすい万能さもこのレンズを選ぶべきメリットの一つです。
この日もレンズ一本でスナップ撮影。
数日使ってみて分かったことは、SIGMA 18-50mm F2.8一本で十分ということ。
焦点距離の広さといつでも持ち運びたくなる軽さは、気軽に写真を撮りたい人にとって重宝するレンズになるはずです。
大阪の淀川花火大会での写真です。
この花火大会は人が多すぎるので、焦点距離の想像がつきません。
なのでSIGMA 18-50mm F2.8を持って行ったのですが大正解でした。
混雑しすぎていたので、人のいないところに行くと花火の打ち上げ場所から約2.5kmも離れてしまいました。
しかし、便利ズームのおかげでなんとか花火を撮ることができました。
もし近くで撮れたら広角をと考えていたので、このレンズの存在は非常に心強かったです。
外でも室内でも、風景も物撮りもこれ一本でなんでも撮れちゃうオールマイティなレンズ。
なのにめちゃ軽いので、どんな時でも持ち出したくなる最高のレンズです。
APS-Cって画質悪いんじゃないの?なんてお声もあるかもですが、このレンズは全く問題ありません。
しかも、こなれた価格なので文句なしのレンズです。
【まとめ】日常使いの最高傑作
SIGMA 18-50mm F2.8は日常使いの最高傑作です。
そんなこのレンズの特長をまとめるとこんな感じ。
- コンパクトな軽量レンズ
- F2.8通しの大口径標準ズーム
- コンパクトズームなのに高い解像力
重くて高解像なレンズや、軽くてF値の暗いレンズは世の中たくさんあります。
しかし、F2.8の明るさでポケットに入るサイズのコンパクトな便利ズームレンズはSIGMA 18-50mm F2.8のほかありません。
家族や友人を気軽に撮影したい、最小限の荷物で最大限の撮影機会を得たい方にとって、このレンズは最高の選択肢になるでしょう。
この一本さえあれば景色も物撮りも人物も室内も全てを撮れる、そんなオールマイティなレンズをお探しの方はぜひSIGMA 18-50mm F2.8をお選びください!というお話でした〜
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